【6月21日 AFP】インド当局によると先週末、同国北部を襲った夏季の季節風(モンスーン)による豪雨に関連した死者は1000人を超える恐れがあるという。

 インド軍は20日、鉄砲水や地滑りが発生したために孤立している町村に向けて出動したが、到達に苦心している。

 洪水被害の大きいウッタラカンド(Uttarakhand)州では、行き場を失った観光客や巡礼者を救出するため、ヘリコプターや1万人近い兵士が動員された。内務省が20日遅くに発表した声明によると、軍は天候が落ち着くのを見計いながら、これまでに3万3100人以上を救助したが、さらに5万400人がまだ取り残されているという。

 インドは例年6月から9月にかけて雨期を迎え、数度の洪水に見舞われる。しかし今年は豪雨の到来が例年よりも早く、多くの人が不意を突かれた格好となり、また同国の防災対策不足が露呈した。(c)AFP