【6月22日 AFP】一夜かぎりの相手を求める男性は、より女性らしい顔立ちの女性を好む--。生殖相手を選ぶ際の進化論的な決定要素をさらに探究した研究結果が21日、英医学専門誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・サイコロジー(British Journal of Psychology)」に掲載された。

 小さな顎やぽっちゃりした頬といった女性らしい顔の特性は、女性の外見の魅力と密接に関係しており、ひいては健康、若々しさ、貞節などの度合いを判断する指標にもなっているという。  英スターリング大学(University of Stirling)のアンソニー・リトル(Anthony Little)氏と英グラスゴー大学(University of Glasgow)のベネディクト・ジョーンズ(Benedict Jones)氏による今回の研究は、異性愛者の男性数百人を対象に行われた。研究チームが作成した女性の顔の複数の合成写真を見せ、短期間と長期間それぞれの関係を結ぶ際にどの女性を選ぶかをたずねた。

 その結果、男性は短期間の相手としてはより女性らしい外見の女性を選ぶ傾向がより高いことがわかった。一方、長期間の相手としては、男性は「女性らしさや魅力が劣る相手を好む傾向があるようだ」と、研究者らは指摘している。

 人間が相手を選ぶ際の要素についての研究では、女性にフォーカスが置かれることが多い。ちなみに女性も男性と同じように、一夜の相手としてはより男らしい男性を好み、結婚相手としては外見が劣る男性を好むとされる。おそらくこれは子育てにより協力的だと思われる方を選んだ結果とみられる。(c)AFP