【6月21日 AFP】オーストリアで、ヨーゼフ・フリッツル(Josef Fritzl)受刑者が24年間にわたり実の娘を監禁し、7人の子どもを産ませていた事件の舞台となった地下室を、コンクリートで満たす工事が20日、始まった。

 首都ウィーン(Vienna)の西100キロメートルにあるアムシュテッテン(Amstetten)で始まったこの工事は、日刊紙クローネン・ツァイトゥング(Kronen Zeitung)が報じ、フリッツル受刑者の資産を管理する弁護士もこれを認めた。

 同紙によると、エリザベス・フリッツル(Elisabeth Fritzl)さんとその子どもたちが監禁されていた地下室の天井にはドリルで2つの穴が開けられ、そこからセメントが流し込まれる。

 事件が発覚したのは2008年4月、当時19歳だった最年長の子どもが入院し、母親の行方をめぐってメディア上での呼び掛けが行われたことがきっかけだった。この悲惨な事件は当時、世界中の注目を集めた。(c)AFP