【6月21日 AFP】中国・上海(Shanghai)の同済大学(Tongji University)で20日、交流行事のために訪問したサッカーの元イングランド代表主将、デビッド・ベッカム(David Beckham)さんの姿を一目見ようと、学生らが殺到し、押し倒されるなどして日本人留学生1人を含む7人が負傷した。

 新民晩報(Xinmin Evening News)によると、1000人近くの学生らが構内のサッカー場に入ろうと殺到したことで、事故は起きた。警察によると、警察官3人と大学警備員2人が切り傷や打撲傷を負った他、日本人留学生を含む学生2人が軽傷を負った。

 ある女性は新民晩報に「ベッカムの写真を撮ろうとして前から2列目に立っていたら、人々が押し合いを始めた。前列の誰かが倒れたが、後ろの人たちは押し続け、私も倒れた。息ができず、本当に死ぬかと思った」と話している。

 事故を受け、イベントは中止された。中国スーパーリーグ(Chinese Super League)の大使として同市を訪問していたベッカムさんは、けがをした人々が早く回復するように願っているとのコメントを発表している。(c)AFP/Peter Parks