【6月19日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選は18日、各地で試合が行われ、グループBではオーストラリアが1-0でイラクに勝利し、本大会出場を決めた。

 満席となる8万人の観客が詰めかけたシドニー(Sydney)のスタジアム・オーストラリア(Stadium Australia)で、オーストラリアは説得力のないプレーを見せたが、終盤のジョシュア・ケネディ(Joshua Kennedy)の決勝弾で3大会連続出場を決めた。

 結果オーストラリアは勝ち点を13に伸ばし、勝ち点10のヨルダンと勝ち点9のオマーンから逃げ切った。グループBでは他に日本が本大会出場を決めている。
 
 雨の降るコンディションの中、いく度もの得点機を逃したオーストラリアは後半32分、ホルガー・オジェック(Holger Osieck)監督がティム・ケーヒル(Tim Cahill)に代わってケネディを投入。交代を命じられ、ケーヒルは憤慨した表情を見せていた。

 しかしJリーグ1部(J1)の名古屋グランパス(Nagoya Grampus)に所属するケネディは、その交代に意義があったことを証明する。ケネディは後半38分に冷静にヘディングでゴールを決め、オーストラリアに勝利をもたらした。得点の瞬間、スタジアムは一斉に歓喜の嵐に包まれた。

 オーストラリアの主将、ルーカス・ニール(Lucas Neill)は、「みんなのことを誇りに思う。とても厳しい予選だったけど、我々は精神力の強さを見せることができた。きれいな試合ではなくて申し訳なかったが、勝つことができた」と話した。

「これからまだまだ頑張り続けなければいけない。だけど今夜はポジティブな側面を見ることにしよう。我々はブラジルに行くんだから!」
 
(c)AFP/Martin Parry