【6月18日 AFP】ニュージーランドのオークランド(Auckland)で16日、自室のあるマンション14階から男性が転落したが、奇跡的に一命を取り留めた。意識が回復した後、男性は自らを「愚か者」と称した。

 同日早朝に帰宅したトム・スティルウェル(Tom Stilwell)さん(20)は14階にある自室の鍵がないことに気づき、15階のマンションのバルコニーから下に降りようとして転落し、13階下の隣接する建物屋根まで落下した。しかし奇跡的にも、複数の骨折と切り傷を負っただけで命に別状はなかった。

 警察当局によると、鍵がないことに気づいたスティルウェルさんは15階に暮らす女性にバルコニーを通って下に行かせてくれと頼んだという。女性にはスティルウェルさんが飲酒しているように見えたため、考え直すよう説得しようと自宅に招き入れたところ、スティルウェルさんはあっという間にバルコニーのフェンスによじ登り、そのまま落下してしまった。

 オークランド中央病院(Auckland Central Hospital)で目を覚ましたスティルウェルさんは、のどをチューブが通っていたため話すことが出来なかった。ただ、「看護師に何が起きたのかを告げられ、『なんてあほなんだ』とボードにつづった」とルームメートが明らかにした。

 スティルウェルさんは事故のことを何一つ覚えていないというが、病院によると、すでに集中治療室を出ており、完全な回復が見込まれているという。(c)AFP