【6月18日 AFP】韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領は17日、米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領と約20分間の電話会談を行い、米国が北朝鮮と形だけの対話を行っても北朝鮮政府に核兵器の開発を進める時間を与えるだけだと忠告した。

 北朝鮮は16日、米国に対して朝鮮半島の非核化をめぐる高官級協議を提案した。この提案は米国と韓国の同盟関係に亀裂を生じさせるための動きとみられている。先週、北朝鮮と韓国、両国政府による当局者会談が計画されていたが、相互の代表団の人選で合意できず、土壇場で中止された。

 韓国大統領府の報道官によれば、朴大統領はオバマ大統領に「対話のための対話は、北朝鮮が核兵器の開発を進めるための時間稼ぎに手を貸すだけだ」と述べた。

 一方の米政府は、米韓両首脳が「北朝鮮の非核化に向けて緊密な連絡と協力関係を継続することで合意した」との声明を発表した。米政府は北朝鮮の提案に対し、北朝鮮が核開発プログラムを放棄する意思を見せない限り対話はできないとして慎重な姿勢をとっている。(c)AFP