【6月17日 Relaxnews】パリ(Paris)を訪れる観光客のうち、Airbnbを利用する人が重視するのは「本物感と文化」だ──。彼らは、パリっ子と同じ生活をして、「穴場スポット」を訪れる旅行を好む。

 これは、短期旅行向けの自宅の貸し借りを仲介するAirbnbによる最新の調査結果で、2012年5月から13年4月にかけて同サイトがパリの経済と観光に与えた影響を分析したもの。パリはAirbnbにとって最大の市場の1つだ。

 調査によると、Airbnbを通じて予約をした人の約93%は、「地元住民のような生活がしたい」として同サービスを利用したと答えている。

 また、Airbnbで紹介されている地所の70%が、市内中心部のお決まりの観光スポットから外れた場所にあるという事実も、この調査結果を下支えしているようだ。同サイトで予約した理由として、ユーザーの約80%が、「穴場」体験を求めており、特定の地区での探索を求めていると回答していた。

 調査によれば、Airbnbの利用者はパリにより長く滞在し、より多くの消費活動を行う。平均2.3日間滞在するホテル宿泊客の出費総額は439ユーロ(約5万5000円)だったのに対し、Airbnb利用者は平均5.2日間滞在し、出費総額は平均865ユーロ(約11万円)だった。

 Airbnbの統計によれば、Airbnbコミュニティー全体で年間1億8500万ユーロ(約233億円)の経済活動があったという。(c)Relaxnews/AFPBB News