【6月17日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、第113回全米オープン選手権(2013 US Open Championship)は16日、ペンシルベニア(Pennsylvania)州アードモア(Ardmore)のメリオン・ゴルフクラブ(Merion Golf Club)で最終日が行われ、ジャスティン・ローズ(Justin Rose、英国)が通算1オーバーでメジャー初優勝を飾った。

 最終ホールでローズが奥のグリーンエッジからユーティリティークラブでカップまで1インチ(約2.5センチメートル)に寄せ、悠々とパーパットを決めた瞬間、全米オープンでは1970年のトニー・ジャクリン(Tony Jacklin)以来、四大メジャー大会を通じては1996年のニック・ファルド(Nick Faldo)以来となるイングランド出身の王者が誕生した。

 過去3度のメジャー制覇を誇り、全米オープンではこれまで5度の2位を経て初優勝を目指していたフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、ローズとのプレーオフに持ち込むためには絶対にバーディーが必要という状況で18番ホールを迎えた。ミケルソンはこの日、43歳の誕生日を迎えていた。

 第3、最終ラウンドを通じてバーディーを記録した選手が1人もいないという悪魔のようなパー4の18番ホールで、ミケルソンはティーショットを右のラフに打ち込んで自らチャンスを潰してしまう。さらに第2打で砲台グリーンをショートし、続く3打目がカップの右を通り過ぎていくと、ローズの優勝が決まった。

 結局ボギーで締めくくったミケルソンはジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)と並んで通算3オーバーの2位タイに終わった。ミケルソンは、1999年、2002年、2004年、2006年、2009年に続いて6度目の全米オープン2位を記録した。

 世界ランク1位のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)はバーディー発進となったものの、8番ホールでトリプルボギーを叩くなどしてスコアを4ストローク落とし、通算13オーバーの32位タイに沈んでいる。プロ転向後の全米オープン通算成績では、自己最多のオーバーパースコアとなった。

 4位タイには通算5オーバーでアーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)、米国勢のジェイソン・ダフナー(Jason Dufner)、ビリー・ホーシェル(Billy Horschel)、ハンター・メイハン(Hunter Mahan)がつけた。

 通算6オーバーの8位タイにはルーク・ドナルド(Luke Donald、英国)、スティーブ・ストリッカー(Steve Stricker、米国)が入っている。

 通算7オーバーの10位タイには松山英樹(Hideki Matsuyama)と他3選手が並んだ。(c)AFP/Jim Slater