【6月16日 AFP】陸上、女子短距離のベロニカ・キャンベル・ブラウン(Veronica Campbell-Brown、ジャマイカ)から禁止薬物の陽性反応が検出されたと15日、地元メディアが報じた。

 同国のグリーナー紙(The Gleaner)とテレビジョン・ジャマイカ(Television Jamaica)は、キャンベル・ブラウンが利尿剤のラシックス(lasix)を使用していたと報じたが、ジャマイカ陸上競技連盟(Jamaica Athletics Administrative AssociationJAAA)の役員は、ジャマイカ人選手のAサンプルが陽性と判定されたと通知を受けたのみだとコメントした。

 また、役員は通知された選手の性別や検査で発見された物質がBサンプルでも陽性だったのかも確認できていないとしている。

 グリーナー紙は、サンプルは5月4日に行われたジャマイカ国際招待(Jamaica International Invitational 2013)でキャンベル・ブラウンから提供されたものだと報じている。

 また同紙は、キャンベル・ブラウンが6月29日にカナダで行われるエドモントン・インターナショナル・トラック・クラシック(Edmonton International Track Classic)を辞退し、来週末のジャマイカ選手権(Jamaican national championships 2013)にも出場しないため、8月に行われる第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)での200メートル2連覇は達成できなくなったと伝えた。

 1か月前に31歳になったキャンベル・ブラウンは、2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪の200メートで連覇を果たしたが、2012年のロンドン五輪ではアリソン・フェリックス(Allyson Felix、米国)に敗れ4位に終わった。  キャンベル・ブラウンはロンドン五輪100メートルで銅メダル、4×100メートルリレーで銀メダルを獲得している。(c)AFP