【6月14日 AFP】国連(UN)は13日、「世界人口展望(World Population Prospects)」の最新報告書を発表し、世界の人口は来月中に72億人に達し、2100年までには109億人となるとの見通しを示した。人口増加のほとんどは、発展途上国での高い出生率によるものだという。

 同報告書によると、22世紀の幕開け時点での世界総人口の予測値は統計モデルによって異なり、最低で68億人、最高で166億人と予測されている。いずれの場合も、貧しい国々における人口は劇的に増加する見込みだ。世界で最も発展度が低いとされる国々の人口は、2013年の8億9800万人から2050年には倍増して18億人に、2100年までには29億人に達すると見積もった。

 国連経済社会局の呉紅波(Wu Hongbo)事務次長は、「世界全体では人口増加は減速しているものの、アフリカを中心とする発展途上国では依然として急速な人口増加が続いていることが、報告書から読み取れる」との声明を発表した。

 対照的に先進国の人口には大きな変化はなく、2100年時点の人口は13年の12億5000万人から微増した12億8000万人程度になる見込みだという。(c)AFP