【6月13日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕を1年後に控えたブラジルで12日、カウントダウン時計の除幕式が行われ、元ブラジル代表のペレ(Pele)氏らが参加した。

 カウントダウン時計は、故オスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)氏がデザインしたもので、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のコパカバーナ海岸(Copacabana Beach)で公開された。

 製作したのは本大会で公式タイムキーパーを務める高級時計ブランドのウブロ(Hublot)で、この時計のカウントダウンが終わりを迎えた時、ブラジルではウルグアイに優勝をさらわれた1950年大会以来となるW杯が開幕する。

 ブラジル大会の親善大使を務めるペレ氏は、「素晴らしいW杯にしたい。その自信はある」とコメントした。

 除幕式には、ブラジル代表として3度のW杯優勝を誇るペレ氏のほかに、スポーツ大臣のアルド・レベロ(Aldo Rebelo)氏、国際サッカー連盟(FIFA)のジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長、リオデジャネイロのエドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長、ウブロのジャン・クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)最高経営責任者らも参加した。

 除幕式の3日後には、コンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)が開幕する。W杯本大会の最終リハーサルを兼ねている同大会は2週間の日程で開催され、ブラジル、スペイン、イタリア、日本、メキシコ、ナイジェリア、タヒチ、ウルグアイの8か国が参加し、15日の開幕戦では日本とブラジルが対戦する。

 ペレ氏は、1950年大会でウルグアイ相手に喫した屈辱の敗戦を振り返り、「1950年大会のとき、私は9歳だった。父はラジオの前で泣いていたよ。同じ経験はしたくない」と語った。

 カウントダウン時計をデザインしたニーマイヤー氏は、ブラジルを代表する建築家で、2012年末に104歳でこの世を去っている。(c)AFP