【6月12日 AFP】(記事更新)サッカーオーストラリア代表で指揮を執るホルガー・オジェック(Holger Osieck)監督が11日、「女性は人前では黙っているべきだ」と性差別ともとれる発言をした場面をカメラに捉えられた。

 オーストラリアは同日行われたヨルダンとの試合に4-0で快勝し、W杯本大会出場に王手をかけたが、試合後の記者会見の準備中、オジェック監督からこの発言が飛び出した。

 会見場で席に座るよう指示されたオジェック監督は、役員の一人に対して軽い口調で「ここに座ったらいいのか?妻みたいにあれこれ指図するんだな」と発言した。

「こんな言葉がある。女性は人前では黙るべきだ。妻には家でそう言ってる。あくまでプライベートなものだが」

 その後、カメラが回っていることに気付いたオジェック監督は、笑みを浮かべながら「今のも録ったのか? オーストラリア中の既婚女性の人気者になってしまうぞ」と語っていた。

 発言が報じられたことを受け、オジェック監督は12日、オーストラリアの勝利に水を差したとして謝罪した。

 オジェック監督は報道陣に対し、「大きな波紋を呼んでいると聞いたが、差別する意図はまったくなかった」とコメントした。

「気分を害したすべての人に心から謝罪したい。女性を敵に回すつもりなどなかった。それは完全な誤解だ」

「私は女性を大変に尊敬している。結婚生活も長いし、妻といられてとても幸せだ」

 オーストラリアサッカー連盟(Football Federation Australia)はこれまでのところコメントを発表していない(c)AFP