【6月10日 AFP】化学溶液で溶かしたブタの死骸を排水溝から川に流したとして、中国当局が同国中部の養豚農家を調べている。中国メディアが10日までに報じた。

 湖南日報報業(Hunan Daily Press Group)のニュースサイトによると、湖南(Hunan)省長沙(Changsha)の環境保護・動物衛生当局がこの疑惑の調査を行っている。記事によると、養豚農家は、死骸を排水溝に流す前に強アルカリ溶液で溶かすことで、感染症で死んだブタを人体に無害な方法で廃棄できると主張しているという。

 この報道に中国のマイクロブログユーザーたちは、「絶対違法で絶対有害だ」「ブタの死骸を廃棄する唯一の無害な方法は焼却処分か埋葬だ。川に流しては絶対にだめだ。厳しく調べ、厳しく罰せよ!」などと批判した。

 中国では、3月に上海(Shanghai)の川を大量のブタの死骸が流れているのが見つかるなど、問題が相次いでおり、食の安全に注目が集まっている。上海での騒動は数日間続いたが、これまでのところ、その原因についての公式発表はない。(c)AFP