【6月7日 AFP】米ハリウッド(Hollywood)のチャイニーズ・シアター(Chinese Theatre)で6日、香港(Hong Kong)の映画スター、ジャッキー・チェン(Jackie Chan、59)の手形を取るセレモニーが行われた。同劇場に中国人男性俳優が手形を残すのは初めて。

 セレモニーには、「ラッシュアワー(Rush Hour)」シリーズでタッグを組んだクリス・タッカー(Chris Tucker)と『ベスト・キッド(The Karate Kid)』で共演したジェイデン・スミス(Jaden Smith)も駆けつけた。劇場が面したハリウッド大通り(Hollywood Boulevard)からは大勢のファンが歓声を送った。

「20年前の1993年、私はレッドカーペットではなく隅の方にいた。たくさんのスターがインタビューを受けてたが、私はやることがなかった」

 ジャッキーは初めて同劇場を訪れた際の思い出を語った。

「私はいつ自分の手形を残せるのかと、皆の手形を見ながら思った。月日とともに夢は徐々に大きくなった。世界中のファンが私の夢をかなえてくれる」

 ジャッキーは香港で生まれ、1970年代初め頃から映画界で国際的に活動するようになった。出演作品は100本以上で監督作品は約20本。『サイクロンZ(Dragons Forever)』(1988年)、『酔拳2(Drunken Master II)』(1994年)、『ラスト・ソルジャー(Little Big Soldier)』(2010年)などの代表作がある。ブルース・リー(Bruce Lee)のスタントコーディネーターとして働いたこともある。

 チャイニーズ・シアターに手形を残すのは、ハリウッド大通りに星形を刻む「ハリウッドの殿堂」入りよりも名誉があると考えられており、ハンフリー・ボガート(Humphrey Bogart)やベティ・デイヴィス(Bette Davis)から、ジェーン・フォンダ(Jane Fonda)やブラッド・ピット(Brad Pitt)までそうそうたるハリウッドスターが手形と足形を残している。

 今回、手形だけでなく足形と「鼻形」も残したジャッキーは、同劇場に手形を残した初めての中国人男性俳優であるだけでなく、実は手形を2度残した初めてのスターでもある。

「12年前に手形を取ったけど、誰かが盗んだ。だから今回は2度目なんだ。本当にありがとう」

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