【6月6日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は4日、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督の後任となるための資格を持つジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏には、指揮官に就くための経験が足りないとの見解を示した。

 ペレス会長は、「ジダンならできると思う。監督としての資格もあって、すべての条件を満たしている。それでも我々はまだ現実として考えていない」とスペインの放送局テレシンコ(Telecinco)に語った。

 ジダン氏は今年、監督ライセンスの試験に合格したが、実務経験はない。そんなジダン氏について聞かれたペレス会長は、「考慮に入れるべき選択肢ではあるが、第一段階として、何というか、リスキーという言い方は好ましくないが、ジダンにはもっと土台を固めて欲しい」と述べた。

 2日に行われたクラブの会長選挙に再選し、さらに4年間の任期に就くペレス会長は、かつてチームのゲームメーカーとして活躍したジダン氏が、今後のクラブにおいて中心的な役割を果たすと公言したばかりだった。

「プロジェクト(チーム)を率いるのがオフィスからでもベンチからでも構わないが、(同時にこなすと)ややこしくなる」

 新指揮官の第一候補には、フランスリーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が挙がっている。しかし、ペレス会長はPSGとのあつれきを避けるため、この件に関して深入りすることを拒んだ。

「アンチェロッティが在籍しているのは私たちの友人であり、敬意を払うべきクラブだ。明日からあらゆる可能性を探るが、他のどんなクラブも刺激するようなやり方はしたくない」

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