【6月5日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選は4日、各地で行われ、グループBの日本は1-1でオーストラリアと引き分け、本大会出場を決めた。

後半ロスタイム、本田圭佑(Keisuke Honda)のPKで日本に同点に追いついかれ、オーストラリアのティム・ケーヒル(Tim Cahill)は必要だった勝利を逃し落胆している。

 試合は、日本が開催国ブラジルを除いた予選出場国では一番乗りとなるW杯本大会出場を決めたのに対し、オーストラリアは予選突破への望みをつなぐにとどまった。

 オーストラリアはトミー・オアー(Tommy Oar)が後半37分に幸運な形で得点を奪ったが、マシュー・マッケイ(Matthew McKay)のペナルティーエリア内のハンドでPKを与えると、本田にゴールを許した。

 ケーヒルは共同通信(Kyodo News)を通じて、「ほとんど完璧に近かったし、アウェーで勝ち点3をさらうチャンスもあったが、最後は運もなかった。日本はいいチームだし、タフなゲームだった」とコメントした。

「いくつか決定機もあったし、何より守備でよくやっていた。結果を見て、試合前には勝ち点1でも良いと言ってたじゃないかと言う人もいるだろうが、PKを許しての引き分けは受け入れがたい。ただサッカーでは起こりうることだ」

「いずれにせよ結果を変えることはできないし、受け入れるしかない。疑問は常にあるが、こういうこともある」

 11日にヨルダンと、18日にイラクとホームで対戦するオーストラリアは、本大会出場が自動的に決まる2位以内に入る可能性を残している。しかし同日の試合でオマーンがイラクを1-0で下したため、状況は複雑となった。

 オーストラリアが2試合を残している一方で、オマーンは18日に敵地で行われるヨルダン戦を残すのみとなっている。

 ケーヒルは「勝ち点1は悪くない。いいプレーをしたし、この内容を続ける必要がある」とコメントしている。

 オーストラリア代表を率いるホルガー・オジェック(Holger Osieck)監督は、「本田はピッチに立てば常に違いを作り出せる選手。警戒を怠ってはならない。そういうことだ」とコメントした。(c)AFP