【6月4日 AFP】米軍報道官は3日、軍事演習のためヨルダンに地対空ミサイル「パトリオット(Patriot)」とF16戦闘機を移動し、シリア内戦が及ぼす脅威に対抗するため、現地での配備を続けるかもしれないと語った。

 米軍当局は、パトリオットとF16戦闘機を「イーガーライオン演習(Exercise Eager Lion)のためにヨルダンに配備することが承認された」と述べ、「ヨルダンの防衛体制と能力を高めるためにこれらの兵器の一部をヨルダン政府の要請に基づいて演習後も現地に配備し続ける可能性がある」と語った。

 軍事演習に参加するF16戦闘機の機体数や、演習後にヨルダンに残る可能性のある機体数については、明らかにされていない。

 米国防総省はすでにヨルダンに約200人の部隊を派遣している。この中には陸軍本部の人員も含まれており、シリアの化学兵器備蓄の制圧など、シリア国内で起きる可能性のある軍事行動を考慮し、ヨルダンへの支援を進めている。(c)AFP