【6月3日 AFP】4日に行われる2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選で、オーストラリアと対戦する日本は、引き分け以上の結果を挙げれば世界最速となるW杯本大会出場が決まる。

 優勝を飾った第15回アジアカップ(AFC Asian Cup 2011)決勝の再戦を控え、日本は最終予選グループBの6試合を終えて勝ち点13と2位以下に同6差をつけ、5大会連続となるW杯のチケットをほぼ手中にしている。

 一方でオーストラリア代表は5試合を終えて勝ち点6の3位につけており、4日からの最終予選3連戦という気が重くなる2週間が迫っている。

 日本のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は、「オーストラリアは必死に2位以内を狙ってくると考えている。背水の陣のオーストラリアとの戦いには、万全の準備を整えなければ」と気を引き締めている。

 最終予選2グループの上位2か国には自動的に本大会の出場権が与えられ、各組3位のチームは大陸間プレーオフの出場権を懸けたアジア地区プレーオフに回ることになっている。 
 
 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の香川真司(Shinji Kagawa)、CSKAモスクワ(CSKA Moscow)の本田圭佑(Keisuke Honda)を擁する日本は、最終予選のホーム戦3試合で全勝しており、10得点を挙げている。

 昨年6月に敵地で行われたオーストラリア戦で、日本は残り20分まで1-0とリードしていたものの、内田篤人(Atsuto Uchida)がアレックス・ブロスケ(Alex Brosque)を倒したとしてPKを献上し、これをルーク・ウィルクシャー(Luke Wilkshire)に決められ同点を許した。

 とはいえ、日本は3月の最終予選のヨルダン戦に続き、5月30日に行われた国際親善試合のブルガリア戦でも敗れ、ザッケローニ政権下で初の連敗を喫しており、オーストラリアは期待を膨らませている。

 3年間の在任期間中で最も大事と位置づけた一戦を前に、ザッケローニ監督は日本代表にとって自己満足は大きな脅威となると繰り返し語った。

「懸念していることは、数字上ではW杯出場がほぼ決まっているという雰囲気だ。とはいえ、『ほぼ予選通過』と『予選通過』は全く違ったものだ」

「W杯の出場権獲得のため試合に臨む。欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の決勝に臨むかのような心持ちでなくてはならない。この試合は私の就任後で最も大事な一戦だ」

(c)AFP/Hidenori Fukuo