【6月2日 AFP】トルコ・イスタンブール(Istanbul)の観光名所、タクシム広場(Taksim Square)の再開発に反対する抗議集会から発展した反政府デモの鎮静化にあたっていた機動隊は1日撤収し、数千人の参加者らは勝利に歓喜した。今回のデモは数十人の負傷者を出す大規模なものとなった。

 1地域の再開発計画に対する抗議は保守的・権威主義的傾向を強める政府の政策に対する怒りへと雪だるま式に拡大し、抗議行動は国内各地の他の都市にも飛び火した。機動隊は1日、首都アンカラ(Ankara)の国会議事堂と首相官邸に向けてデモ行進をしていたグループを阻止した。

 暴力的な抗議を直ちにやめることを呼びかけていたレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相はスピーチの中で、機動隊の対処の仕方に「行き過ぎた」点があった可能性を認め、トルコ内務省は行き過ぎた対応をした機動隊員には法的措置を取ると発表した。一方でエルドアン首相は今回の再開発計画を予定通り進めると明言し、反対派との対決姿勢を明確にした。(c)AFP/Philippe ALFROY