アウシュビッツ収容者の日記、米退役兵の妻が寄贈
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【6月1日 AFP】ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ博物館(Auschwitz-Birkenau Museum)は29日、同国南部にあったナチス・ドイツのアウシュビッツ強制収容所などに送られたポーランド人収容者が書いた日記を寄贈されたと発表した。
ポーランド人の収容者3人が残したこの日記には、詩や、ペンや水彩絵の具でガス室や首つりを描いた絵が含まれている。3人の最終的な移送先となったオーストリアのマウトハウゼン(Mauthausen)強制収容所が1945年に米軍によって解放された際、その感謝のしるしとして、米軍のクリフォード・ヘンゼル(Clifford Hensel)中尉に贈られたものだという。ヘンゼル中尉は2008年に死去したが、妻のエレノアさんが遺品の中から日記を見つけ、博物館に寄贈した。
博物館広報によると、日記を残した3人については氏名と囚人番号しか判明していない。紙を入手するのも困難だった収容所で、どのようにして絵を描くことができたのかは分からないという。(c)AFP