【5月30日 AFP】アフガニスタン東部ジャララバード(Jalalabad)で29日、赤十字国際委員会(Red CrossICRC)の事務所が自爆攻撃を受け、2時間にわたる銃撃戦となった。この襲撃でアフガニスタン人警備員1人が死亡した。アフガニスタンで赤十字の施設が襲撃されるのは、1987年の活動開始以来初めて。

 アフガニスタン内務省によると、自爆犯1人が事務所のゲート前で自爆し、その後、複数の襲撃犯らが事務所内に進入した。当時、事務所内には7人の外国人スタッフがいたが、1人が足を負傷したものの全員避難して無事だったという。

 アフガニスタンでは、来年末に北大西洋条約機構(NATO)の国際治安支援部隊(ISAF)10万人が撤退するのを控え、親米のハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領政権に圧力をかけようともくろむ過激派による組織的な襲撃事件が相次いでいる。(c)AFP/Samoon Miakhail