【5月29日 AFP】男子テニス、オーストラリアのバーナード・トミック(Bernard Tomic)は28日、自身の練習相手に頭突きをして負傷させ、刑事責任を問われている父親のジョン・トミック(John Tomic)被告について、今も愛しているし、今後も一緒にチームとして取り組んでいくと語った。

 20歳のトミックは同日に行われた全仏オープンテニス(French Open 2013)のシングルス1回戦でルーマニアのヴィクトル・ハネスク(Victor Hanescu)と対戦し、5-7、6-7、1-2となった時点でけがのため試合を棄権している。

 ジョン被告は男子プロテニス協会(Association of Tennis ProfessionalsATP)から管轄大会における無期限の活動停止を言い渡されており、今大会も出入り禁止となっているが、試合後の取材に応じたトミックは今後もジョン被告が自身のコーチを務めることを明言した。

 ジョン被告は4日、遠征のため訪れていたスペイン・マドリード(Madrid)で息子バーナードの練習パートナーのトマス・ドルーエ(Thomas Drouet)に暴行を加えた容疑で起訴された。ジョン被告とドルーエは、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)に出場する選手が滞在していたホテルの前でトラブルを起こし、頭突きをされたドルーエは鼻骨を骨折した。審理は10月に予定されている。

 トミックは、「父はパリにいる。僕の父であることには変わりないし、今後もコーチとして一緒に取り組んでいく。僕は父を深く愛している。この件にについてはあまり話したくないし、言葉で説明するのは難しい。皆さんにも尊重してほしい」と心境を語った。

 さらに「父はこれから先も僕のコーチであり続ける。父ほど僕のことを知っている人はいないからね。でも父を補佐できる人を探す必要があるかもしれない」と付け加えた。(c)AFP/Dave JAMES