【5月26日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)を制したバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督が、決勝の対戦相手となったボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)からロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が加入する可能性を示唆した。

 レワンドフスキはドルトムントとの契約が2014年6月までとなっており、代理人を務めるマイク・バートル(Maik Barthel)氏は、かねてからこの6月でドルトムントを退団すると主張しているが、ハインケス監督もレワンドフスキのバイエルン加入に期待しているとコメントした。

 すでに、2-1で勝利した決勝を欠場したドルトムントのマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が来季からバイエルンに加入することが決まっており、レワンドフスキ獲得となれば、ドルトムントから攻撃の中心を奪うことになる。

 ゲッツェについては移籍条項を適用しての移籍だったため、バイエルンは3700万ユーロ(約48億円)の違約金での獲得となったが、レワンドフスキとドルトムントの契約にそうした条項は含まれておらず、獲得にはかなりの高額を支払う必要がある。

 今季限りで退任し、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏に指揮官の座を譲るハインケス監督は、「私の知る限り、マリオ・ゲッツェは来季からバイエルンの一員となる。そしてレワンドフスキについても、もう間もなく決着が着くだろう」とコメントした。

「ということは当然、最高のアタッカーが2人も手に入ることになる。当然、私の後任監督は完璧な機能を持ったチームを引き継げるわけだ」

 バートル氏は4月、独紙ビルト(Bild)に対し、「あるクラブと合意に達した」と語っており、レワンドフスキのドルトムント残留の可能性は低くなっている。移籍先については、バイエルンの他にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やチェルシー(Chelsea)の名前が挙がっている。

 レワンドフスキのマネージャーを務めるチェザリー・クチャルスキ(Cezary Kucharski)氏はポーランドのテレビ局に対し、同選手が来季から「より大きなクラブでプレーする」と語っており、バイエルンは契約合意の事実は一切ないとしているものの、それとは矛盾する報道が数多く出ている。

 バイエルンは優勝後にロンドン(London)市内で祝賀パーティーを開いたが、興味深いことに、バートル氏とクチャルスキ氏の2人はその場に招待されたと伝えられている。(c)AFP/Ryland JAMES