決勝点のロッベン、負の連鎖を断ち切り欧州CL初制覇
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【5月26日 AFP】25日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)決勝で、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は2-1でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を下した。終盤に決勝点を挙たバイエルンのアリエン・ロッベン(Arjen Robben)は、素晴らしい形で負の連鎖を断ち切った。
ここ4年間でロッベンはチャンピオンズリーグの決勝を2度、W杯の決勝を1度戦い、そのすべてで敗戦していたが、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)ではバイエルンの英雄となった。
4か国でリーグ優勝を達成していたロッベンだが、バイエルン加入後3度目となったウェンブリーでのチャンピオンズリーグ決勝でようやく勝利をつかみ、同時にマンオブザマッチに選出された。
ロッベンは09-10シーズン(UEFA Champions League 2009-10)、11-12シーズン(UEFA Champions League 2011-12)の決勝でどちらも先発出場しており、チェルシー(Chelsea)との前シーズンの決勝では延長戦でPKを失敗し、トロフィーを譲り渡してしまった。
しかしながらウェンブリーではその埋め合わせをし、後半15分にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の先制点をアシストすると、同44分にはDFの間を割ってペナルティーエリアに侵入し、巧みなシュートを決めてドルトムントの心を折った。
今季限りでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の監督を退任したアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏からマンオブザマッチの表彰を受けた29歳のロッベンは、優勝について「ようやく、という気持ちだ」とコメントした。
「信じられないよ。今の気持ちを説明するのは難しい。色んな感情が渦巻いている」
「ボールを受けたときにフリーだった。フランク(・リベリ(Frank Ribery))の動きは予想していたし、僕にはスペースが見えていたから、そこへボールを出してくれとだけ思った。そうしたらちょうどいい場所にボールが来て、ファーストタッチでディフェンダーをかわせた」
シーズン前半はベンチに座ることも多かったロッベンだが、ウェンブリーでの決勝点はそれを埋め合わせるものとなった。
バイエルンを率いるユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は、「ここ何週間か、ロッベンのことはとりわけ気にしていたし、どのようにトレーニングさせるかは非常に気を使った。絶対にけがをさせたくなかったからね」とコメントした。
「ロッベンは特によくやってくれた。昨年の決勝に敗れ、我々はみな悲劇の登場人物になったが、彼は今日、違いを作り出してくれた。昨日のトレーニングではこう伝えた。『アリエン、君は絶好調だ。明日は君が試合を左右する存在になる』と」
ドルトムントとの決勝で、ロッベンは前半に2度の決定機を手にし、特に前半29分にはDFを振り切って絶好のチャンスを迎えたが、シュートはドルトムントのGKロマン・ヴァイデンフェラー(Roman Weidenfeller)に防がれた。
W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の決勝を思い起こさせる場面だった。ヨハネスブルク(Johannesburg)で行われたスペインとの決勝で、ロッベンは後半15分過ぎにDFの裏へ抜け出し、オランダサッカーの歴史に名を刻むチャンスを迎えた。
しかしながらシュートはレアル・マドリード(Real Madrid)で同僚だったGKのイケル・カシージャス(Iker Casillas)に防がれ、オランダは延長戦の末0-1でスペインに敗れた。
PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)で頭角を現し、その後マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦を制したチェルシーに1200万ポンド(約18億円)で移籍したロッベンは、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督政権下のチェルシーで2度のリーグ優勝を果たし、2007年8月にレアル・マドリードへ移籍した。
レアルでは加入初年度にリーグ優勝を経験したものの、「新銀河系軍団」の構築を狙うレアルがカカ(Kaka)とクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を獲得したことを受け、2009年8月にバイエルンへ移籍した。
するとそのシーズン、バイエルンはリーグ戦とドイツカップ2009-10(German Cup 2009-10)を制し、ロッベンもドイツ年間最優秀選手に選出された。
今シーズンのロッベンは当初、右サイドのポジションをトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)に奪われ、トニ・クロース(Toni Kroos)のけがによる長期離脱がなければ、この決勝でもベンチスタートとなる可能性が高かった。
FCバルセロナ(FC Barcelona)との準決勝第2戦では、後半に先制点を挙げて3-0の大勝の口火を切ったロッベンは、バイエルンとの契約が2015年6月で終了する。来シーズンからジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏が指揮を執る新しいバイエルンで、ロッベンがその構想に入るかは、現時点では明らかではない。(c)AFP/Ryland JAMES
ここ4年間でロッベンはチャンピオンズリーグの決勝を2度、W杯の決勝を1度戦い、そのすべてで敗戦していたが、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)ではバイエルンの英雄となった。
4か国でリーグ優勝を達成していたロッベンだが、バイエルン加入後3度目となったウェンブリーでのチャンピオンズリーグ決勝でようやく勝利をつかみ、同時にマンオブザマッチに選出された。
ロッベンは09-10シーズン(UEFA Champions League 2009-10)、11-12シーズン(UEFA Champions League 2011-12)の決勝でどちらも先発出場しており、チェルシー(Chelsea)との前シーズンの決勝では延長戦でPKを失敗し、トロフィーを譲り渡してしまった。
しかしながらウェンブリーではその埋め合わせをし、後半15分にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の先制点をアシストすると、同44分にはDFの間を割ってペナルティーエリアに侵入し、巧みなシュートを決めてドルトムントの心を折った。
今季限りでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の監督を退任したアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏からマンオブザマッチの表彰を受けた29歳のロッベンは、優勝について「ようやく、という気持ちだ」とコメントした。
「信じられないよ。今の気持ちを説明するのは難しい。色んな感情が渦巻いている」
「ボールを受けたときにフリーだった。フランク(・リベリ(Frank Ribery))の動きは予想していたし、僕にはスペースが見えていたから、そこへボールを出してくれとだけ思った。そうしたらちょうどいい場所にボールが来て、ファーストタッチでディフェンダーをかわせた」
シーズン前半はベンチに座ることも多かったロッベンだが、ウェンブリーでの決勝点はそれを埋め合わせるものとなった。
バイエルンを率いるユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は、「ここ何週間か、ロッベンのことはとりわけ気にしていたし、どのようにトレーニングさせるかは非常に気を使った。絶対にけがをさせたくなかったからね」とコメントした。
「ロッベンは特によくやってくれた。昨年の決勝に敗れ、我々はみな悲劇の登場人物になったが、彼は今日、違いを作り出してくれた。昨日のトレーニングではこう伝えた。『アリエン、君は絶好調だ。明日は君が試合を左右する存在になる』と」
ドルトムントとの決勝で、ロッベンは前半に2度の決定機を手にし、特に前半29分にはDFを振り切って絶好のチャンスを迎えたが、シュートはドルトムントのGKロマン・ヴァイデンフェラー(Roman Weidenfeller)に防がれた。
W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の決勝を思い起こさせる場面だった。ヨハネスブルク(Johannesburg)で行われたスペインとの決勝で、ロッベンは後半15分過ぎにDFの裏へ抜け出し、オランダサッカーの歴史に名を刻むチャンスを迎えた。
しかしながらシュートはレアル・マドリード(Real Madrid)で同僚だったGKのイケル・カシージャス(Iker Casillas)に防がれ、オランダは延長戦の末0-1でスペインに敗れた。
PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)で頭角を現し、その後マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦を制したチェルシーに1200万ポンド(約18億円)で移籍したロッベンは、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督政権下のチェルシーで2度のリーグ優勝を果たし、2007年8月にレアル・マドリードへ移籍した。
レアルでは加入初年度にリーグ優勝を経験したものの、「新銀河系軍団」の構築を狙うレアルがカカ(Kaka)とクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を獲得したことを受け、2009年8月にバイエルンへ移籍した。
するとそのシーズン、バイエルンはリーグ戦とドイツカップ2009-10(German Cup 2009-10)を制し、ロッベンもドイツ年間最優秀選手に選出された。
今シーズンのロッベンは当初、右サイドのポジションをトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)に奪われ、トニ・クロース(Toni Kroos)のけがによる長期離脱がなければ、この決勝でもベンチスタートとなる可能性が高かった。
FCバルセロナ(FC Barcelona)との準決勝第2戦では、後半に先制点を挙げて3-0の大勝の口火を切ったロッベンは、バイエルンとの契約が2015年6月で終了する。来シーズンからジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏が指揮を執る新しいバイエルンで、ロッベンがその構想に入るかは、現時点では明らかではない。(c)AFP/Ryland JAMES