【5月26日 AFP】英国放送協会(BBC)の海外向け放送、BBCワールドサービス(BBC World Service)は23日、毎年恒例の国際世論調査の結果、最も好感度の高い国はドイツだったと発表した。昨年1位だった日本は今年4位だった。

 評価対象とされたのは16か国で、それぞれの国の世界に対する影響が全般的に「良いもの」か「悪いもの」かを聞いた。その結果、回答者の約59%がドイツの影響を肯定的に捉えていると答えた。

 欧州債務危機への対応でドイツが主導する金融支援策によって、厳格な緊縮財政策が実施されているスペインでも、68%がドイツの影響力を肯定的に捉えていた。

 しかし、緊縮財政策を強硬に求めたアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相をナチス・ドイツ(Nazi)に例えたデモが登場するほど反ドイツの機運が高まったギリシャでは、52%がドイツの影響力を否定的に捉えていた。

 2位と3位には「影響力は肯定的」との回答をそれぞれ55%得たカナダと英国が入った。昨年トップだった日本は「影響力は肯定的」とする回答が昨年の58%から51%に減少し、4位だった。

 一方、最下位だったのはイランで、同国の影響力を肯定的に受け止めている人はわずか15%だった。下位3か国を占めたのはこのイランと、パキスタン、北朝鮮だった。

 調査はBBCの依頼を受けたカナダの民間調査会社グローブスキャン(GlobeScan)と米メリーランド大(University of Maryland)の国際政策観プログラム(Program on International Policy Attitudes)が、無作為に抽出した25か国の約2万6000人に直接質問する形で行った。(c)AFP