【5月25日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)に参戦しているヴィーニファンティーニ・セッレイタリア(Vini Fantini-Selle Italia)のダニーロ・ディルーカ(Danilo Di Luca、イタリア)が禁止薬物を摂取した疑いで、暫定的な出場停止処分を受けた。

 レース前の4月に実施された競技外薬物検査で、ディルーカのサンプルから禁止薬物のエリスロポエチン(ErythropoietinEPO)の陽性反応が検出された。

 国際自転車競技連合(International Cycling UnionUCI)は今回の処分はディルーカに対する「暫定的な出場停止処分」とし、有罪が確定すれば重い処分が科されると発表した。

「ダニーロ・ディルーカ選手に対する暫定的な出場停止処分は、世界反ドーピング機関(World Anti-Doping AgencyWADA)公認の研究所で、4月29日に採取された同選手の尿検査のサンプルからEPOと疑われる物質が検出されたことを受けてなされたものである」

「この暫定的な出場停止処分は、同氏がUCIアンチ・ドーピング規則(UCI Anti-Doping Rules)第21条に違反したか否かにかかわらず、イタリア自転車連盟(Italian Cycling Federation)による聴聞会が開かれるまで効力を持つ」

 ディルーカは23日の個人タイムトライアルで10位に入り、総合では首位のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)から33分遅れの26位となっていた。

■ドーピングの前科があるディルーカにアームストロング氏もコメント

 2007年の第90回ジロ・デ・イタリア覇者であるディルーカだが、過去にもドーピング違反が見つかり出場停止処分を受けている上、他のドーピング疑惑の渦中にある。

 2009年の第92回大会では総合2位に入ったものの、大会期間中に採取された2つの血液サンプルからドーピングの陽性反応が検出され、同大会の成績、及びポイント賞を剥奪されている。

 ディルーカは当時容疑を否定したが、後に自らドーピングを認め、当初の2年間とされた出場停止処分を15か月間に短縮する処分緩和措置を受けた。

 また、ディルーカは優勝した2007年大会でも検査で異常値が検出されたとされ、2年間の出場停止処分を求められたが、証拠不十分で最終的には放免された。

 ドーピングにより7回のツール・ド・フランス(Tour de France)を始めとするタイトルを剥奪され、自転車競技からの永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong、米国)氏は自身のツイッター(Twitter)を通してこのニュースに反応した。

「ドーピング問題で私は全ての信用を失った。どうしても思ってしまうよ。『ディルーカ、君は本当にそんなに愚かなやつなのか?』と」

(c)AFP/Justin DAVIS