【5月24日 AFP】米ボーイスカウトアメリカ連盟(Boy Scouts of AmericaBSA)は23日、同性愛を公言する少年の入会を許可すると発表した。一方で、成人同性愛者がボーイスカウト指導者を務めることは今後も禁じられる。

 同連盟は数十年にわたり、入会者が同性愛を公言することを禁じていた。だが、米テキサス(Texas)州グレープバイン(Grapevine)でこのたび開かれた年次総会で、この規則の是非をめぐる投票が行われ、約1400人の代表者のうち61%が規則撤廃に賛同した。新しい規則は、2014年1月1日に発効する。

 103年の歴史と260万人の少年メンバーを有する同連盟は、米国の保守層や宗教界と密接な関わりを持っており、今回改正された「メンバーシップ規定」は、米国の伝統的な価値観を象徴するものとみなされている。

 米連邦最高裁は2000年、同連盟がメンバーの同性愛公言を禁じる権利を認める判断を下している。一方で、今年2月に米キニピアック大学(Quinnipiac University)が発表した世論調査結果では、米国民の55%がこの規則の撤廃を支持し、規則撤廃に反対する人の割合はわずか33%だった。(c)AFP