【5月23日 AFP】コンテナの取扱量が欧州最多のオランダ・ロッテルダム(Rotterdam)港は22日、総工費30億ユーロ(約4000億円)の拡張プロジェクト「Maasvlakte 2」の第1期工事部分をオープンした。世界最大規模の大型船に対応するため、バース(岸壁)の延長と水深を拡張した。

 ここ数十年のオランダの海洋技術史上、最大のプロジェクトで、完工は20年後と予想されている。

 プロジェクト責任者は記者団に、完了した第1期プロジェクトのコストは15億5000万ユーロ(約2070億円)で、当初計画より1億5000万ユーロ(約200億円)少なく済んだと話した。新たなコンテナターミナル2か所は2014年後半に開業の予定だという。

 ロッテルダム港当局は声明で、「ロッテルダムにあるデ・カイプ(De Kuip)サッカースタジアム160杯分に相当する2億4000万立法メートルの砂を移動して、広大な港湾ネットワークの骨組みが完成した」と述べた。

 世界的な経済危機にもかかわらず、世界のコンテナ輸送量は最も悲観的な予想でも2030年までに倍増すると考えられている。(c)AFP