【5月22日 AFP】カナダ人歌手ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)さんが3月、ドイツに持ち込もうとしてミュンヘン(Munich)の空港で没収されたオマキザルの「マリー(Mally)」が、同国の所有物となった。ビーバーさんが引き取り申請をしなかったためだという。当局が21日、発表した。

 マリーは3月28日、ビーバーさんのプライベートジェットに同乗してきたが、ビーバーさんが生きた動物をドイツに持ち込む際に必要な書類を提示できなかったため没収された。

 ビーバーさんには、引き取りに必要な書類を準備するための期間が4週間与えられ、期限を過ぎればマリーはドイツの所有物になるとされていた。提出期限は17日夜だったが、当局は最終判断を21日まで待ったという。

 税関当局によれば、ビーバーさんには、没収されてからのマリーの飼育費用の支払い義務が発生するかもしれない。その額は数千ユーロに上る可能性がある。さらに、罰金を科される場合もあるという。

 一方、マリーはドイツ国内の施設に収容されるが、静かに過ごさせるため場所は明かされない。騒ぎが収まれば、他のサルたちと生活することになる。

 ビーバーさんは、6週間以内に異議を申し立てることができる。(c)AFP