【5月22日 AFP】イスラエル軍のベニー・ガンツ(Benny Gantz)参謀総長は21日、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領に対し、ゴラン高原(Golan Heights)でのイスラエル軍に対する攻撃が続くようであれば、なんらかの「結果」を生むだろうと警告した。

 ガンツ参謀総長はイスラエルのテレビ局が放映したハイファ大(University of Haifa)での講演で、「もし彼(アサド大統領)がゴラン高原をかき乱せば、彼は結果の責任を負わなければいけない」と述べた。

 緊張が続くゴラン高原の停戦ライン周辺ではこの数時間前、両国の部隊が交戦し、シリアは停戦ラインを越えたイスラエル軍の車両1台を破壊したと発表していたが、イスラエル側はこれを否定した。

 イスラエル軍報道官はマイクロブログのツイッター(Twitter)で、「(シリア軍が)イスラエルのパトロール部隊に向け発砲したことを6時間前に確認したが、車両は破壊されておらず、死者も出ていない」と発表。「イスラエル国防軍は応戦し、発射地点に向け正確な砲撃を実施。命中したと報告されている」と述べた。(c)AFP