【5月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)への復帰が噂される、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督に対し、チェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)がラブコールを送った。

 2004年から07年にわたる在任期間でモウリーニョ監督は、自身に世界クラスの選手になれるという信念をもたらしてくれたとランパードは語る。

 イングランド代表のランパードは今シーズン、クラブの歴代最多得点記録を更新し、最近になってクラブとの契約を1年延長した。今でもモウリーニョ監督を敬愛してやまないランパードは英国のラジオ局トークスポート(talkSport)に対して同監督の成功の秘訣を「その存在感、オーラ、そして人との関わり方」と指摘した。

「彼は人を鼓舞するんだ。監督自身の自信がチームに反映されるし、僕は個人的にも彼の影響を受けている。戦術的にもすばらしく、洞察力も鋭い。選手1人1人をチームとしてうまく機能させることができる。選手のベストを引き出し、結束力をもたらすのだけど、この団結力はモウリーニョ監督が来て初めて生まれた感覚だったし、彼が去ってからは失われたままだ」

 モウリーニョ監督はチェルシー時代にチームを50年ぶりのイングランド王者に導くなど2度のリーグ制覇を達成。さらに、FAカップ(FA Cup)優勝1回、リーグ杯優勝2回という実績を残している。

 しかし、チェルシーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)オーナーや一部の選手とのあつれきが深刻化したことで、クラブを後にした。

 復帰してもまた涙の結末になるのではないかと聞かれたランパードは、モウリーニョ監督の退団に心を痛めたと言い、再び成功を掴むことを信じて疑わないと述べた。

「嫌気などさしていない。当時の僕に今よりいい選手になれると信じさせてくれたからね。そこそこ実力を認められていた当時、『よく聞け、君はトップに上り詰めることができる』と言ってくれて、僕はその言葉を信じた。あれから僕はそれを実現するために努力を続けたんだ」

「これまで数々の名監督の下でプレーしてきたが、選手個人の能力をあれほど引き出せる指揮官はいない。モウリーニョ監督が1番だ。少なくとも僕にとってはそうだった。自分でも未知のレベルまで自信を高めてくれた」

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