【5月20日 AFP】仏南東部リヨン(Lyon)で18日夜、子ども2人の養育権を元妻と争っていた無職の英国人の男が自身の子ども2人を殺害した容疑で逮捕された。

 殺されたのは男と離婚した元妻との間の5歳の女児と10歳の男児で、喉を切られた遺体が男が住むリヨン郊外サンプリースト(Saint-Priest)のアパートから見つかり、男が殺害を認めた。凶器とみられるナイフも発見されたという。だが捜査当局によると、男は殺害の動機は語っていない。

 ある司法当局関係者はAFPに、事件は子どもたちの養育権をめぐる元妻との争いの中で起きた悲劇で、男は子どもとの面会権の条件に不満を持っていたと語った。2010年に男が元妻に暴力を振るったため、男の側の面会権が制限されたという。

 これにより男が子どもと面会できるのは、第三者の立ち会いの下でのみと定められた。だが事件のあった日、男のアパートに第三者はいなかった。第三者が立ち会わずに男が子どもらを連れ帰ったのは、今回が初めてだったという。(c)AFP/Nicole Deshayes