【5月17日 AFP】英豪系資源大手リオ・ティント(Rio Tinto)は17日、オーストラリアにある同社鉱山で見つかった希少なレッドダイヤモンド3つを、同社主催の競売にかけると発表した。このうち1.56カラットの真紅のダイヤモンド「アーガイル・フェニックス(Argyle Phoenix)」は、同社のオーストラリア鉱山で見つかったレッドダイヤモンドでは最大のものだという。

 また、リオ・ティントが毎年開催している招待客限定オークション「アーガイル・ピンクダイヤモンド・テンダー(Argyle Pink Diamonds Tender)」で、1度に3つのレッドダイヤモンドが出品されるのも30年ぶりとなる。昨今のアジアでの爆発的なダイヤモンド人気を見越しての決定という。 

「アーガイル・フェニックス」は、豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州にあるリオ・ティントのアーガイル鉱山で見つかった。リオ・ティントの担当者はAFPの取材に、世界のほぼ全てのピンクダイヤモンドを産出するアーガイル鉱山でも、これほど大きなレッドダイヤモンドが見つかった例は他にないと指摘。「これまで見たこともないし、この先、再び発見されることはないと思う」と説明した。

 レッドダイヤモンドは、希少なピンクダイヤモンドの中でも最高等級の色とされる。

 今年の「アーガイル・ピンクダイヤモンド・テンダー」にはこの他、ピンクダイヤモンド58個とブルーダイヤモンド3個が出品される。豪シドニー(Sydney)、米ニューヨーク(New York)、東京で展示された後、入札者や専門家向けの内覧会が香港(Hong Kong)、豪パース(Perth)で開催される。(c)AFP