【5月16日 AFP】最も強力なXクラスの太陽フレアがわずか24時間以内に3回発生したと、米航空宇宙局(NASA)が発表した。今年になって最も集中的な活動で、無線通信に限定的な障害が引き起こされているという。

 グリニッジ標準時(GMT)14日午前1時11分(日本時間同日午前10時11分)にピークとなった直近のフレアはX3.2で、今年発生したもので最も強力だった。このフレアは時速約811万キロという超高速の「コロナ質量放出」(CME)をもたらした。

 専門家は、太陽の活動が現在活発化しているのは、太陽が今年11年活動周期の極大期を迎えることから普通のこととしている。
 
 海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)の宇宙気象専門家によると、さらに強い太陽フレアが今後数日中に発生する可能性がある。CMEにより強力な放射線が放出されるが、地球は磁場で守られている。

 太陽活動はGPS(全地球測位システム)信号や通信衛星を一時的に中断することがあるが、日常生活ではほとんどの人がその影響に気づくことはない。(c)AFP