【5月14日 AFP】米ニューヨーク(New York)の競売大手クリスティーズ(Christie's)で13日、環境保護を目的に米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんが呼び掛けたアートオークションが行われた。「地球の運命はわれわれ次第」とのディカプリオさんの呼び掛けに応え、予想額の倍の3880万ドル(約40億円)が集まった。

 ディカプリオさんが環境問題をテーマに制作したドキュメンタリー映画のタイトルにちなんで「11th Hour」(「瀬戸際」の意)と題されたオークションに出品された33点は、現代アート作品が中心。大半が今回のオークションのために特別に制作されたもので、環境がテーマとなっている。33点のうち9点には100万ドル(約1億160万円)を超える値がついた。

 中でもマーク・グロッチャン(Mark Grotjahn)氏の「Untitled」と 曾梵志(Zeng Fanzhi)氏の「The Tiger」には世界中から入札が殺到し、それぞれ予想の倍額となる650万ドル(約6億6000万円)、500万ドル(約5億800万円)で落札された。

 また、エリザベス・ペイトン(Elizabeth Peyton)氏が描いたディカプリオさんの肖像画の落札価格は105万ドル(約1億700万円)だった。

 オークションが終了した後にも、匿名の美術コレクターから「トラの保護のために」と、オークションで競り落とされたトラの絵画3点分の落札額に相当する500万ドル(約5億750万円)の寄付が寄せられた。

 落札金と寄付金を合わせた総額3880万ドル(約40億円)のほとんどは、環境保護に取り組むディカプリオさんの財団の収入となる。  

 オークション開催にあたり、ディカプリオさんは世界各地の人々や環境保護団体の努力にもかかわらず、人間の近代的な生活によって海洋や森林、野生動物などは危機に追いやられていると訴え、「われわれは史上類を見ない環境危機の瀬戸際に直面している」と警鐘を鳴らした。

 会場にはメキシコ人女優のサルマ・ハエック(Salma Hayek)さんも顔をみせ、オークションに花を添えた。(c)AFP