【5月14日 AFP】米デトロイト(Detroit)の空港で11日、スーツケースの中に圧力鍋を所持していたサウジアラビア人男性の身柄が拘束された。検察当局が13日に裁判所に提出した書類によると、男性のパスポートにページが抜き取られていた痕跡を入国管理局職員が見つけたことがきっかけになったという。

 男性は「毀損された、および変更が加えられた旅券」で入国を試みた疑いと「不正確な申告」のかどで拘束された。ただし現時点では正式に起訴されていない。

 米国では、マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)で4月のボストン・マラソン(Boston Marathon)中に発生した爆発事件を受け警戒態勢がとられている。この事件では爆発物として圧力鍋が使われ、3人が死亡、260人以上が負傷した。

 提出書類によると、身柄を拘束された男性は当初、オハイオ(Ohio)州トレド(Toledo)にある大学に通うおいが圧力鍋を買う金がないために鍋を持参したと語っていたが、後になって、おいが購入した鍋が壊れたために別の鍋を持参したと述べるなど、話の内容を変更したという。

 このサウジアラビア人男性は、オランダ・アムステルダム(Amsterdam)経由で11日にデトロイトに到着した。勾留審問のため、14日に連邦裁判所に出廷するという。(c)AFP