【5月14日 AFP】13日に行われた12-13フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の優勝パレードで暴動が勃発し、サポーターと警察が衝突した。

 PSGにとって19シーズンぶりのリーグ優勝を祝おうと、エッフェル塔前のトロカデロ広場で行われたパレードには、約1万5000人ものファンが集まった。

 しかし「ウルトラス(Ultras)」という名称で知られる一部の強硬派サポーターが800人もの警察と衝突し、祝賀となるはずだったパレードは一転、暴動と化した。

 ウルトラスは、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)が、PSGのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督に対し関心を示していると明らかとなったことを受けて、「アンチェロッティに触るな」というメッセージを掲げ暴力行為に臨んだ。

 現場では発煙弾が投げられ、カフェやレストランなどが被害に合った。

 警察からの情報によると、「ステージに向かって発煙弾などが投げられた。選手がステージに立った途端、突然大勢の人が押し寄せて来た。警察はステージの周りを取り囲んで警備を強化したが、今度は警察が暴力の標的となった」という。

 この暴動で警察を含む約30人が負傷し、21人もが逮捕されたとパリ警察署長は発表した。

 PSGのファンはAFPの取材に対し、「これはウルトラスのせいだ。ウルトラスのせいで祝うことができなった。祭りが台無しだ」と話した。

 今回の騒動を受けて、パリ署長はPSGに「二度と公共の場での祝賀パレードを許可しない」と話している。(c)AFP