【5月10日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)が9日、米国を公式訪問し、首都ワシントンD.C.(Washington, DC)の連邦職員やインターンの女性たちの心をとりこにした。しかし王子は、自分の姿を一目見ようと殺到した女性たちには目もくれず、地雷除去の方法に興味津々。女性たちは肩を落とす結果となった。

 1週間の日程で米国を公式訪問したヘンリー王子は、米国の権力の中枢たる連邦議会議事堂一帯にあるラッセル上院議員会館(Russell Senate Office)で、母親の故ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)が支援していた地雷除去専門NGO「ヘイロー・トラスト(Halo Trust)」の写真展を見学。28歳独身の王子が姿を現すと、悲鳴のような歓声がホールにこだました。

 ところがアフガニスタンに英陸軍の一員として従軍したヘンリー王子は、舞い上がっている20代女性たちを見向きもせず、ベトナム戦争に従軍したジョン・マケイン(John McCain)米上院議員(76)と、妻でヘイロー・トラスト役員でもあるシンディー・マケイン(Cindy McCain)夫人と話し続けた。

 その場で公の発言はなかったもののヘンリー王子は、ぴかぴかに磨かれた大理石のフロアで不発弾を探しているという設定の青い服のマネキンを見ながら、地雷探知機の値段を尋ねたという。

 ヘンリー王子は同日、ホワイトハウスも電撃訪問。ミシェル・オバマ(Michelle Obama)大統領夫人の茶会に招かれ、米退役軍人らと共にアフタヌーンティーを楽しんだ。(c)AFP