【5月10日 AFP】米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)の民家で約10年間にわたり監禁されていたとみられる女性3人が保護された事件で、地元メディアは、逮捕されたアリエル・カストロ(Ariel Castro)容疑者(52)の自宅から見つかったメモの内容を報じている。そこには、自分は助けを必要とする「性犯罪者」だと書かれていた。

 元バス運転手のアリエル・カストロ(Ariel Castro)容疑者は、アマンダ・ベリー(Amanda Berry)さん(27)、ジョージーナ・デヘスース(Georgina DeJesus)さん(23)、ミシェル・ナイト(Michelle Knight)さん(32)の3人を誘拐し、強姦(ごうかん)した疑いがもたれている。

 地元テレビ局WOIOの調査報道記者、スコット・テイラー(Scott Taylor)氏は自身のツイッター(Twitter)で、容疑者の自宅から警察が押収した数々の証拠品の中に、2004年に書かれた遺書のようなメモが含まれていたと述べている。

 テイラー氏によると、メモには「私は性犯罪者。助けを必要としている」との文言の他、保護された女性らに関するものと思われる次のような文章も書かれていた。「彼女らは自分の意思に反してここにいる。全く面識のない者の車に乗るという過ちを犯したからだ」。メモは「なぜ自分が次々と別の人を求めるのか分からない。すでに2人を手にしている」と続く。さらに、自殺して「貯金を全て自分の被害女性に残す」ことを考えているとも記されていたという。

 ナイトさんは20歳だった2002年8月に消息を絶ち、ベリーさんは2003年4月の17歳の誕生日前日に失踪。デヘスースさんは14歳だった2004年4月に行方不明となっていた。(c)AFP