【5月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアストン・ビラ(Aston Villa)で主将を務め、現在は白血病のため闘病生活を送っているスティリヤン・ペトロフ(Stiliyan Petrov)が9日、現役引退を表明した。

 ブルガリア代表としても活躍した33歳のペトロフは、2012年3月に白血病と診断され、選手生活の中断を余儀なくされていた。

 アストン・ビラから発表された声明でペトロフは、「現役引退を発表することになり、とても悲しんでいる」とコメントを発表している。

 現在も闘病を続けているペトロフは、2006年にスコットランド・プレミアリーグのセルティック(Celtic)からアストン・ビラに加入した。

 ペトロフはアストン・ビラのファンから高い人気を誇り、彼の背番号19にちなんで試合開始19分過ぎには感謝の意を示すための拍手が送られている。

 現在は白血病に苦しんでいる人を救うための基金設立に取り組んでいるペトロフは、病気が診断された昨年3月を振り返り、以下のように語った。

「異常を感じた時、最初は風邪だと思っていたが、より深刻なものだと判明し、人生が変わった」

「アストン・ビラの選手としてエミレーツ・ スタジアム(Emirates Stadium)でアーセナル(Arsenal)と90分間戦った後、自分の体とは思えないほどの疲労感に襲われた」

「それは深刻なものではないと考えていたけれど、診断結果は到底受け入れられないものだった」

「英国では毎年およそ7600人が白血病と診断され、約2300人が急性白血病と診断される。幸いにも僕は早い段階で治療を始めることができた。そうすることが必要だった」

(c)AFP