【5月7日 AFP】フィリピン・ルソン(Luzon)島にある同国で最も活発な火山、マヨン(Mayon)山(2460メートル)が7日朝、噴火した。目撃者によると噴煙は500メートルの高さにまで上がった。

 フィリピン国家災害対策評議会(NDRRMC)のエドアルド・デルロサリオ(Eduardo del Rosario)会長は、現地当局者から噴火当時、最大で20人ほどの登山客とガイドがマヨン山に登っており、5人が死亡し、7人が負傷したと報告されていると発表した。死傷者の国籍や身元は分かっていない。マヨン山があるアルバイ(Albay)州知事はただちに救援隊を確認に向かわせると述べた。

 フィリピンの地震学者、レナート・ソリドゥーム(Renato Solidum)氏は、火口に雨が接触して起きた通常見られる小規模な水蒸気爆発で、周辺住民に避難の必要はないと述べた。

 マヨン山は過去48回の噴火が記録されている。1814年の噴火では溶岩がカグサワ(Cagsawa)の街を埋め尽くし、1200人以上が死亡した。2006年8月の噴火では噴火による直接の死者は出なかったものの、その年の12月の台風で山腹にたまっていた火山泥が流れ出し、1000人が死亡した。(c)AFP