【5月6日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は5日、12-13レギュラーシーズンの最優秀選手(MVP)を発表し、マイアミ・ヒート(Miami Heat)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)を選出した。

 ジェームズにとって2年連続、通算4度目となるMVP獲得となった。

 MVPの投票結果は3日にすでに関係者の話として報じられていたが、取材を受けていたジェームズは記者陣に対し、もし獲得できなかった場合のために早まった報道をしないでくれと促していた。

 しかしジェームズのMVP選出は、ほぼ満場一致で決定していた。ジェームズは120人のメディア関係者と、ファンのインターネット投票の合計121票のうち、120もの1位票を獲得。合計1207ポイントでMVPに輝いた。

 2位にはジェームズと大差の765ポイントでオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)のケビン・デュラント(Kevin Durant)が、また3位にはニューヨーク・ニックス(New York Knicks)のカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)が475ポイントで入った。

 満場一致の票決でMVPに輝いた選手はNBA史上ひとりもおらず、過去には2000-01シーズンにMVPを獲得した、当時ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のシャキール・オーニール(Shaquille O'Neal)氏がジェームズと同じく全票獲得から1票足らずでMVP選出を果たしている。

 この受賞でジェームズは、これまで4回以上MVPに輝いているマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏、故ウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain)氏、カリーム・ アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)氏、ビル・ラッセル(Bill Russell)氏のNBAの歴史の残る大物の仲間入りをすることとなった。

 またこの度のジェームズのMVP受賞は5シーズンで4度目となり、これは1960-61シーズン、1961-62シーズン、1962-63シーズン、そして1964-65年シーズンでそれぞれMVPに選出されたラッセル氏以来、史上2人目の快挙となった。

「キング(King)」という愛称で呼ばれるジェームズは、プロデビューから10年目となった今季レギュラーシーズン、76試合に出場し、1試合平均26.8得点、8.0リバウンド、7.3アシスト、1.7スティール、1.0ブロックを記録した。(c)AFP