【4月29日 AFP】ロシア宇宙庁(Roscosmos、ロスコスモス)は28日、2014年のソチ冬季五輪開催前に行われる聖火リレーで、ロシア人宇宙飛行士が聖火トーチを持って「宇宙遊泳」を行うと発表した。

 ロスコスモスのビタリー・ダビドフ(Vitaly Davydov)副長官は露インタファクス(Interfax)通信に対し、トーチを持って「宇宙遊泳」することについては、ソチ冬季五輪組織委員会に確認済みであると述べ、「レプリカではなく正真正銘、本物の五輪聖火トーチを使う」と付け加えた。その他の詳細については明らかにしていない。
 
 国際宇宙ステーション(International Space StationISS)の規則に従い、ISSに向かう途上や宇宙遊泳ではトーチの火は消されるという。

 11月にロシア人宇宙飛行士のオレグ・コトフ(Oleg Kotov)氏とセルゲイ・リャザンスキー(Sergei Ryazansky)氏による宇宙遊泳後、聖火トーチは同月12日には地球に帰還する予定だ。

 だが、聖火リレーはバイカル湖(Lake Baikal)やロシア最高峰エリブルス山(Mount Elbrus)を経由する予定。そのため、「聖火ランナー」を乗せた有人宇宙船打ち上げのスケジュールが前後する可能性もあるという。

 ロスコスモスは前月、聖火の宇宙遊泳は8月に行うと発表していた。(c)AFP