【4月29日 AFP】ペルー沖の太平洋で28日、7人を乗せた熱気球が遭難した。熱気球は同日中に発見されたが、2人の行方が依然不明となっている。

 ペルーのウィルフレド・ペドラサ(Wilfredo Pedraza)内相は、リマ(Lima)南方のカネテ(Canete)ビーチで会見し、「乗客の女性5人を発見したが、行方の分からなくなっている男性2人の捜索を続けている」と語った。救助された女性らは洋上で発見され、現在病院で治療を受けている。

 乗客6人とパイロット1人を乗せた気球は、リマの南200キロメートルほどの地点で行方が分からなくなり、強風で沖の方へと流されたとみられていた。当時、周辺の海は濃い霧で見えなくなっていたという。

 ペドラサ内相は、太平洋上空での航行にもかかわらず乗客に救命胴衣の着用を義務付けず、位置を把握するためのGPS(衛星利用測位システム)を気球に設置することを怠ったことは「重大な過失」であるとして、気球を所有するグロボス・ペルー(Globos Peru)社を非難している。グロボス側は、気球のバスケットが水に浮くと説明していた。(c)AFP