【4月25日 AFP】中国で感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について世界保健機関(World Health OrganizationWHO)のケイジ・フクダ(Keiji Fukuda)事務局長補は24日に記者会見を開き、「これまで見たなかで最も致死性の高いウイルスの一つだ」と語った。

 中国で1週間の調査を行ったWHOのチームを率いたフクダ氏はまた、H7N9型は鳥インフルエンザウイルスとしてより一般的な「H5N1型よりも伝染性が強い」と述べた。WHOによれば、H5N1型による世界の死者数は2003年以降で360人を超えている。

 24日にはまた、台湾で初の感染者が確認されたことも発表された。感染者は53歳の男性で、仕事のために先月28日から中国東部の江蘇省(Jiangsu province)蘇州(Suzhou)に滞在し、上海(Shanghai)経由で台湾に戻った。その3日後に鳥インフルエンザの症状が表れ、4月16日に入院したという。(c)AFP