【4月16日 AFP】(一部更新、写真追加)米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)で15日、ボストン・マラソン(Boston Marathon)の開催中にゴール付近で2度の爆発があり、地元当局によると、これまでに3人が死亡、100人以上が負傷した。

 現地の報道によると、死者には8歳の男の子が含まれる。地元紙ボストン・グローブ(Boston Globe)によると、少なくとも125人が負傷。目撃者がAFPに語ったところでは、負傷者の中には脚を吹き飛ばされた人もいたという。

 爆発がテロ攻撃によるものかは今のところ不明だが、米NBCテレビは当局筋の話として、ボストン市内で「複数の爆発装置」が見つかったと伝えている。あるホワイトハウス(White House)高官は「テロ行為なのは明らか」と匿名を条件に語った。

 2001年9月11日に同時多発テロが起きたニューヨーク(New York)と首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)、ならびにロサンゼルス(Los Angeles)、サンフランシスコ(San Francisco)では、事件を受けて市内の警備が強化された。

 ボストン・マラソンは、同国最大のスポーツ行事の1つ。事前選考された約2万7000人がレースに参加、観客数は何万人にも上る。世界クラスのランナーも参加していたが、その大半は爆発のおよそ2時間前にはゴールしていたと見られる。爆発時の映像に写されたマラソンの記録時計によると、爆発はレース開始から4時間9分44秒の時点で起きた。(c)AFP/Marcia Scott Harrison