【4月18日 Relaxnews】仏パリ(Paris)では、スリの手口がより大胆、かつ攻撃的になっている。ルーブル美術館(Louvre Museum)では10日、スリによって職場に暴力が持ち込まれているとして職員がストライキを行っており、観光客らにも改めて、スリへの注意が呼び掛けられている。

 犯罪者たちに対応したり、唾を吐きかけられたり、侮辱されたり、脅されたり、殴られたりするのはもうたくさんだとして、年間およそ1千万人が訪れる世界で最も有名な美術館のひとつ、ルーブル美術館の職員たち約200人がストを行った。そのため長蛇の列を作って待っていた多くの観光客が落胆することになったが、美術館は配備する警官を増員し、翌11日には営業を再開した。しかし、混雑した場所を訪れる観光客には引き続き警戒が必要だ。

 パリ中心部で暗躍する窃盗団は、規模の大きいものでは30人近くのメンバーからなり、中には東欧出身の子どもたちも含まれているという。こうした状況を受けて、在仏米大使館は強引なスリの被害に遭わないためのヒントや助言を示している。その主なものを紹介する。

・財布に入れるのは、必要最低限のものにする――例えば、クレジットカードとIDは1枚ずつ、現金は50ユーロ(約6500円)以下にする。また、パスポートなどのIDはコピーを取っておく。

・女性には、上部がジッパーで閉められるバッグがお薦めだ。バッグはしっかりと脇の下に収め、少し体の前側に引いて持つこと。

・バックパックを肩に掛けるときも、少し体の前側に寄せておく。

・男性は、財布にゴムバンドを巻き、前ポケットに入れておく。そうするれば、スリは財布を抜き出しづらくなる。

・エッフェル塔(Eiffel Tower)やノートルダム大聖堂(Notre Dame)、シャンゼリゼ(Champs-Elysées)通りなど、観光客が多く集まる場所では特に用心すること。また、地下鉄もスリが多い場所の1つだ。

・スリに遭ったと気付いたら、すぐに大声で警官を叫ぶこと。また、スリを追いかけるのはやめること。多くの場合、盗まれた財布は直後に仲間に引き渡されている。

・警備員や警官が近くにいない場合は、近くの警察署に行き被害届を出すこと。

・よくある手口を知っておくこと――地下鉄で最も多いのが、「押し合って取る」手口だ。数人で狙った人を取り囲んで、押し合い、もみ合ううちに盗み取る。

・ドアのすぐ近くに立ったり座ったりしないこと。ドアが開いた途端に財布やスマートフォンを盗み、そのまま電車を降りて走り去るというのも、よくある手口だ。電車の中のどの位置にいても、なるべくポケットや財布には触わらないこと。

・道を尋ねたり、ちょっとした物を売りつけようとして気を引き、その間に仲間が盗むというのも昔からよくある手口。

・少々不愉快な手口もある――人混みで故意に水をかけたりアイスクリームを付けたりして、拭いてあげるふりをしながら盗む。

・ATM(現金自動預払機)からキャッシュカードが出てこなくなったら、機械に何らかの手が加えられている可能性が高い。直ちに銀行員に伝えること。また、大手銀行のATM以外は使わないこと。

・ATMで現金を引き出している間に話しかけてくる人がいても、答えないこと。犯人の1人である可能性が高い。

・暗証番号を入力するときは、常に手元を隠すこと。(c)Relaxnews/AFPBB News