【4月12日 AFP】英ロンドン(London)で開かれた主要8か国(G8)外相会合で11日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使を務める米女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さんが出席し、紛争下での女性に対する性暴力の根絶を訴えた。

 G8の外相らは「戦争の武器」となっている強姦(ごうかん)や性暴力に立ち向かうための新たな措置と、3550万ドル(約35億円)の支援金拠出を誓約した。今回の会合で議長国の英国はこの問題を最重要事項の一つに挙げていた。

 ジョリーさんは「レイプは女性の問題でも人道問題でもなく、国際問題であり、国際的な意志決定の場に置かれるべきもの」と述べ、会合を主導したウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相をたたえた。

 だが一方で、性暴力の被害者たちはあまりにも長い間「忘れられてきた戦争の犠牲者」だともし、今回の宣言はとうの昔になされるべきだったとの見解も示した。「(被害者は)受けた傷に対する責任はまったくなく、なのに最もひどい痛みに耐えています。しかし今日、彼女たちの声が届き、彼女たちに与えられるいくぶんの希望を、私たちはようやく手にしました」

 宣言には、紛争下の性犯罪の捜査方法に関する新たな枠組みの設置や、軍が性暴力に対処するための新たな訓練の提供、被害の深刻な国での訴追支援などにG8各国が取り組むことが盛り込まれている。(c)AFP