【4月9日 Relaxnews】世界トップクラスの料理評論家による「地球上で最高レベル」のレストランをリストアップしたガイドブックが今夏登場する。

 新著「美食家による世界のレストラン、トップ100(Foodie Top 100 Restaurants Worldwide)」には、パトリシア・ウェルズ(Patricia Wells)氏、ゲール・グリーン(Gael Greene)氏、ラス・ライシェル(Ruth Reichl)氏、ジョナサン・ゴールド(Jonathan Gold)氏、山本益博(Masuhiro Yamamoto)氏らが寄稿。世界中のレストランから、革新的なメニューやシェフ、雰囲気、サービスなどを評価している。

 批評家たちが愛好するレストランに寄せたコメントを以下にいくつか列挙する。

「サチュルヌ」(Saturne、パリ)
「シェフのスベン・シャルティエ(Sven Chartier)氏のレストラン。シェフがスカンディナビア地域とフランスから受け継いだ伝統と、バスク地方での修行、パリのレストラン『L’Arpège』と『Racines』で過ごした日々を反映した、現代的な美食を特徴とする。内装はスカンディナビアの高級ロフトを思い出させるもので、なじみがあると同時に驚くほど新鮮で独創的な料理は、客の限りない欲望を満たしてくれる」

「すきやばし次郎」(東京)
「生きた至宝とたたえられ、ドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る(Jiro Dreams of Sushi)』で有名になった86歳のすし職人、小野二郎(Jiro Ono)氏は、銀座の店舗で今までになく忙しい日々を送っている。すしの頂点と評価されることもある同店は、銀座のオフィスビルの地下にある。座席はカウンター10席のみだが、完璧に味付けされたシャリに素早く刺身を握る小野さんの姿を一目見ようと、大勢のファンが詰めかけている」

「ル・ベルナルダン」(Le Bernardin、ニューヨーク)
「開店から25年以上が過ぎてもなお、このフレンチ・シーフードレストランは、ニューヨークのどの有名店よりも長く、4つ星の評価を維持し続けている。共同経営者でシェフのエリック・リペール(Eric Ripert)氏は、伝統的なフランス料理の技法について豊富な知識を持っており、それはリペール氏が定額で提供する、世界中の味を大胆に取り入れながらもシンプルで洗練された『完璧な』創作料理によって裏付けされている」

「ウォーターサイド・イン」(The Waterside Inn、英国・バークシャー)
「テムズ川のほとりの見事な景観の中、40年以上にわたり素晴らしいフランス料理を提供しつづける「ウォーターサイド・イン」は、まさに国の宝。創業者で初代オーナーシェフのミシェル・ルー(Michel Roux)氏の細部へのこだわりが、伝統的な料理とサービング、そして味と食感の抜け目ない組み合わせを賛美するフォーマルでありながらリラックスできるレストランを作り上げた。引退した父ミシェル氏からレストランを受け継いだアラン・ルー(Alain Roux)氏は、ミシェル氏の高い水準を守り続けている」

福臨門(香港)
「今や中国や日本に複数の店舗を構える福臨門(Fook Lam Moon)。創業店の香港店は、40年以上にわたり旗艦店としての地位を守り続けている。有名広東料理が数多く提供されているが、世界中の食事客を引きつけるだけなら特製の金鶏の姿揚げだけで十分すぎるほど。だが常連客なら、控えめな古風なレストランの中で香港トップクラスの点心など、他にも楽しめるものがたくさんあることを知っている」

 書籍は今夏発売予定で、価格は19.95ドル(約2000円)。(c)Relaxnews/AFPBB News